虚人譚

虚人がヒロインピンチやその他のことについて記しておく場所。

特警機甲フォージアン

特警機甲フォージアン Prologue その2

その1

 2か月後――。

あの日から僕は、波乱の毎日を過ごしていた――なんてことは全くなく、実際はごく平凡な大学生活を過ごしていたのだった。

 

『完全に見失ったわ、あなたのせいよ――』

あの赤色の戦士はそう言い放つと、依然として腰を抜かしたままの僕を置いて踵を返し、地下道の角を曲がって見えなくなった。

「あ、あの。」

未だ満足に身体に力が入らない僕は、よたよたと立ち上がって後を追ったのだが、当然追いつけるはずもなく、曲がった先にはもう誰もいなかった。ただ、ちょうどその角のあたりに、数枚の紅い花びらが落ちていた。辺りを見渡すがそこは地下道で、それらしき観葉植物の類もない。気になって手にとってみると、その花びらは手のひらの中で溶けるように消えてしまった――。

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特警機甲フォージアンについて

〇登場人物

■メインキャラクター
・特警機甲フォージアン/結城 麗香
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 クールで毒舌な女子大生。
 フォージアンに変身する。
 
・相原浩平
 麗香と同じ大学に通う、ごく普通の男子。ヘタレなのにお節介。いわゆるウザキャラ。

■サブキャラクター
・シスル
 フォージアンをサポートするコンピュータ。

・七瀬夏生/ユーリ
 麗香や浩平と同じ大学に通う、垢抜けた女子大生。しかしその正体は……

・八島直
 浩平の友人

・倉田慎之介
 浩平の友人

・星川沙羅
 倉田の彼女

・「先生」
 謎の組織を統括する。


*設定は随時追加予定。 

特警機甲フォージアン Prologue その1

 轟音と共に、目の前の壁が崩れた。狭い地下道を忙しなく行きかう人々がわっと声をあげて、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

 当然、僕は逃げ遅れたのだった。つい昨日まで北海道の片田舎の住人だった人間が、ザ・大都会の人間たちのテンポの速さに合わせられるはずがない。僕は壁を突き破って出現した芋虫――いや、芋虫なのか?この世に軽自動車サイズの芋虫など存在するのだろうか――とにかく、その青緑色でたくさんの節がついた生き物が僕に向かってその巨体を持ち上げたのを、まるでテレビの画面にうつる映像であるかのように、呆然と口を開けて見ているしかなかったのだ。

そういえば出発前、首都圏ではテロ事件が流行っているそうだから気をつけなさいと母が言っていたっけ。はいはい気を付けるよとそのときは簡単に流していたが、まさか本当に遭遇するとは……。しかもよりによって、せっかく都内の大学に合格して、新生活への期待を胸に上京した初日にこれかよ――。僕が自分の運命を呪ったその瞬間だった。
  

 目の前が、真っ赤に染まった。

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ギャラリー
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