虚人譚

虚人がヒロインピンチやその他のことについて記しておく場所。

特警機甲フォージアン Phantasmagorie その2

その1

「――喋りすぎではないかしら、シスル」

いつの間にか結城さんが腕を組んでこちらを見ている。

『そうかい。そもそも僕は、セキュリティレベルにおいて許可されている範囲の情報しか伝えることはできないんだけどね……まあ、麗華も来たことだし、ここで本題に入ろう』

モニターに首都圏の地図が映し出される。

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特警機甲フォージアン Phantasmagorie その1

第一話

 維新の三傑の一人として知られる西郷隆盛は、実際には上野公園に立つ銅像とは似ても似つかない風格であったという。でも北海道出身の田舎者にとっては、そんな事実は全くどうでもいい問題で、東京を象徴する観光スポットのひとつ、上野公園の西郷隆盛像を、僕はひたすらぱしゃぱしゃと撮っていた。しかし写真を撮った良いが誰に送る?こっちで出来た知人友人は、(約1名の不明者を除いて)すべて東京出身者である。少し迷った末、とりあえず実家に送ることにした。送信ボタンを押すと、ちょうど公園の階段を上ってくる人物が目に入った。

黒いロングヘアーが風になびく。いつもと同じように、その端正な顔立ちに不機嫌そうな表情を浮かべた結城さんだった。

「待った?」

手を振る僕を見つけて彼女が聞いた。白いノースリーブのブラウスにデニム地のパンツ。普段通りにそっけないファッションだが、スリムな身体によくフィットして似合っている。

「いや、僕もさっき着いたところ」

「そう」

実際は30分前に着いていたのだが。

結城さんが、あたりの観光客を見回して不思議そうに言った。

「どうして西郷隆盛を撮っているのかしら。あの像の写真なんてプロが撮ったものがいくらでもあるのに」

「う、うーん……」

どうやって取り繕うべきかを考える。

「多分、自分が来たっていう証明みたいなものじゃないかな?思い出、というか……」

「マーキングみたいな?犬の」

僕は、実は自分もさっき撮っていたとのだいう言葉を飲み込んだ。

 さて、どうして僕が結城さんと、上野公園でこんなデートまがいの待ち合わせをしていたのかというと――。

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フォージアン元ネタ紹介

 『特警機甲フォージアン』第一話の製作が終了しました。如何だったでしょうか。1~4までまとめて、少し修正を加えたものをpixivに掲載しています。
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6488867
こちらもよろしければどうぞ。
 
 さて、『フォージアン』はお気づきの通り東映メタルヒーロー系を参照しています。いい機会なので、この作品・世界観・キャラクターを製作するにあたって影響を受けている作品を、さしあたって3つご紹介しておきます。  続きを読む
ギャラリー
  • ドイツ語版キューティーハニーの歌詞
  • 特警機甲フォージアンについて